ちまたに溢れる防災トリビアや防災グッズの噂、それホント？という様々な情報を実験するシリーズ「自腹で検証！防災の噂」、今回のテーマも前回に引き続き、「夜間停電時の照明確保」です。
より詳しいシチュエーションの解説と、もうひとつオススメのアイテムをご紹介いたします。
■無防備になる場所に、停電時・自動点灯ライトを
前回ご紹介をした、夜間の災害による突発停電に備える「停電時・自動点灯ライト」ですが、具体的にはどのような場所に設置するのがよいのでしょうか。まず、ぜひ設置を頂きたい場所が、寝室や子ども部屋など「寝る場所」と、お風呂の脱衣所など「無防備になる場所」です。
寝ている際に大地震が発生して停電した場合、目を覚ましても周囲が暗闇になっていると、身を守る安全行動をとることができません。枕元などに携帯電話やスマートフォンを充電しながら寝ている場合も、固定していなければ大地震の揺れなどでどこかに飛ばされてしまい、暗闇の中では見つけることが困難になります。
また、入浴中や裸になっている状況で停電した場合にも明かりが必須です。夜間にシャワーをあびている際に停電したら、安全に体を拭いて服を着ることができるでしょうか。窓ガラス、鏡、カミソリなどの刃物など、浴室や脱衣所には色々と危ない物もあります。暗闇で迂闊に行動をすると負傷する恐れがあるため、照明が不可欠となります。
■枕元設置にオススメのライト
前回ご紹介をした、電源タップ型の停電時・自動点灯ライトは、どのような場所でも使いやすいアイテムなのですが、寝室の枕元や、子ども部屋・書斎の机などにオススメしたいライトがございます（メーカーとは関係ありません…）。
こちらのライトは、電源タップのコンセント穴ではなく、USBの充電ポートが2つ付いており、スマートフォンやデジカメなどを充電しながら、停電時には自動的に点灯するというアイテムです。USB充電器を使っている場所に設置をすると、突発的な停電への対策をとることができます。
このように壁のコンセントに挿してもよいですし、机や枕元に引っ張ってきている延長コードやコンセントに挿しても使えます。コンセントプラグが180度回転しますので、どのような場所でも使いやすいことが特徴です。
充電性能もオマケではなく、一般的な充電器と同等の出力を得ることができます。就寝時の携帯電話やスマートフォン充電器を代替することができます。また手の平サイズですので、旅行など普段と異なる環境で寝る様な場所での充電器としても、オススメです。
※メーカーの商品HP
http://www.topland.co.jp/image/catalog/CHAC24L-WT.pdf
■滞在時間が長い部屋・危険物が多い部屋にも
寝室やお風呂場以外にも、例えばトイレやリビングなど、滞在時間や頻度が高い場所。またキッチンなど大地震の際に危険物が生じやすい場所。さらに廊下や玄関など非常時の避難経路になる場所などにも、自動点灯ライトはオススメです。
また大地震による電気火災を防止するため、地震発生時にブレーカーを強制的に遮断する「感震ブレーカー」を設置している場合、停電が生じていなくても部屋の照明が消えることになります。この場合、夜間には還って危険な状態になることも想定されるため、停電時・自動点灯ライトを併用することが重要になります。
ちなみにわが家の場合は、ブレーカーがお風呂の脱衣所に設置されています。そしてよくやりがちな日常の事故、電気を使いすぎてブレーカーが飛ぶということがたまに生じますが、このような場合においても自動点灯ライトは役立ちます。
防災対策は重要ですが、防災専用のアイテムなどを購入し続けることは管理や金銭的な負担も大きくなります。ぜひ、日頃から使えるアイテムを、非常時「にも」役立てられるような準備を取り入れ、無理ない対策を行ってみてください。
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