雪どけを迎え、桜が散り、ゴールデンウィークが終わるころ、毎年訪れるのが水害シーズンです。予知のできない大地震と異なり、水害をもたらす大雨や台風は事前に警告が発せられます。さらに近年ではスマートフォンを使うことで、様々な危険情報を入手することができるようになりました。
関連記事:「防災のキホン:台風情報の活用!正しく使って命を守る」
今回は大雨・台風シーズンにぜひチェックをいただきたいWEBサービスをご紹介します。
■キキクル(危険度分布)について
大雨による災害発生の危険度の高まりを、地図上でリアルタイムに確認できる、気象庁が運営するサービスが「キキクル」です。(https://www.jma.go.jp/bosai/risk/)土砂災害、浸水害、洪水の危険度をチェックすることができ、正式名称は「危険度分布」というサービスですが、2021年に「キキクル」という愛称がつけられました。
キキクルでは、雨による災害の危険度を「5段階」の色分けで地図上に表示してくれます。市町村単位などではなく、細かいメッシュで表示されますので、「自分が今いる場所」や、自宅・学校・職場といったピンポイントな場所の危険度を把握することができます。
あらかじめ「水害ハザードマップ」などを確認しておき、自宅や職場に留まると命が危ない災害(洪水や土砂災害)の生じる恐れがある場合は、災害発生前に避難をすることが必要になります。市町村から発表される「避難指示」などの避難情報とあわせて、キキクルが活用できます。
■2021年7月の大雨(熱海土石流)時のキキクル
こちらの画像は、2021年7月に発生した大雨被害時の、土砂災害キキクルです。全国的に
雨被害が生じましたが、とりわけ静岡県熱海市の土石流被害については、全国的にも大きく報道されました。この画像は、土石流災害が発生した時刻のものです。
市町村などから発表される「避難指示」などは、比較的広い範囲に発表されたり、タイミングが早かったりすることもあるため、「恐らく自分は大丈夫だろう」などと考えがちです。キキクルは、細かいメッシュ単位で、現在~1時間後までの危険を把握することができるため、「いよいよ本格的に避難すべきか」などの最終判断に用いることもできます。
■キキクルの閲覧について
これらも、2021年7月の水害時のキキクルです。それぞれ、「土砂災害キキクル」「洪水キキクル」「浸水キキクル」を、東京周辺についてスマートフォンで表示させたものになります。キキクルは、スマートフォンまたはパソコンから開くことができるWEBサービスで、登録不要かつ無料で使うことができます。
なお、キキクルの各種情報は、ヤフー防災速報アプリをはじめ、各種のスマホアプリなどでも閲覧できます。周辺の危険度を簡単に確認することができますので、水害の恐れがある際にはぜひ確認をしてみてください。
次回のコラムでは、キキクルとあわせて確認をしたい「川の水位情報」についてご紹介します。
■■「災害リスク想定」のご紹介■■■■■■■■
企業におけるBCP対策の一環として「初動対応マニュアル」の作成は必要となってきます。
マニュアルを作成するうえで、災害リスクの想定が必要になってきます。
災害リスクの想定をまとめたホワイトペーパーをご用意しておりますので、
ぜひお読みください。
■■サイネージブログ■■■■■■■■■■■■■■■■■
オフィスでの情報共有にデジタルサイネージを活用してみませんか?
活用事例をまとめております。
デジタルサイネージ:オフィスでの情報共有活用事例
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■