Bitis ブログ

後編:台風・大雨時に活用したいWEBサービス「川の水位情報」

[fa icon="calendar"] 2022/05/24 11:00:00 / by 高荷 智也

高荷 智也


川の水位  

 
 全国的に梅雨入り地域が拡大し、本格的な水害シーズンに突入しつつあります。台風や大雨の時期には、よく「川の様子を見に行った方が流された」旨の報道がなされますが、これは大変危険なことです。

 今回は、自宅にいながら「近所の川の様子」をチェックできるWEBサービスをご紹介します。

■「川の水位情報」について

 全国の「河川の水位情報」「河川ライブカメラ」などの情報を地図上でチェックできる、国土交通省が運営するサービスが「川の水位情報」です。スマートフォンまたはパソコンから、登録不要かつ無料で閲覧することができます。全国の河川に設置されている水位計や、河川の状況を監視している河川カメラなどが地図上に表示され、現在の水位、過去の水位、普段の川の状況、今の川の状況などをまとめて閲覧することができます。2018年に機能が強化され、かなり使いやすいサービスとなりました。
 河川の水位情報は、川によって「危険レベル」が異なり、普段の水面から「何メートル」上昇したら危険なのか、どの水位まで上昇すると決壊の恐れがあるのか、などは川によってことなります。川の水位情報では、河川ごとに「どこまで上昇すると危険で、今はここ」という情報が見られます。


■2021年7月の大雨(熱海土石流)時の川の水位情報

川の水位情報

 

 こちらの画像は、前回のコラムでもご紹介した、2021年7月に発生した大雨被害時の「川の水位情報」をスマートフォンで閲覧したものです。大雨が続いているエリアの河川の水位が上昇し、「氾濫開始水位」を超えていることが分かります。
 この場合、いつ洪水が生じてもおかしくない状況、またはすでに洪水が生じている状況になっています。自宅や職場の付近に川があり、ハザードマップで浸水の恐れがあることが分かっている場合は、こうした情報も活用して避難の判断を下すことになります。
 
 前回ご紹介した「キキクル(危険度分布)」と合わせて活用することが有効ですが、特に自宅や職場周辺に洪水の恐れのある河川がある場合は、水位などを見ることで本当に危ない、という女王が得られますので、ぜひ両方のWEBサイトを確認してください。


■ライブカメラ映像について

96_03


 こちらは、川の水位情報のライブカメラをパソコン版のページから閲覧した様子です。堤防ギリギリまで水位が上昇し、絶対に近づいてはいけないということがリアルに分かります。ボタンクリックで「平時の川の様子」も閲覧することができますので、どのくらい水位が上がっているのか比較可能です。
 川の近くに住んでいると、付近の川の水位などが大変気になりますが、足を滑らせて落下する、強風に煽られて落下する、結果した水に巻きこまれて流される、など大変危険です。水位の情報はぜひ「川の水位情報」ページで確認するようにしてください。

 なお、この画像は静岡県を流れる狩野川という河川のものですが、この画像とほぼ同じ時刻に、この河川の上流にある川で橋が破壊され、流されました。やはり大雨発生時に河川に近づくことは大変危険だと言うことが分かります。
テクノロジーを活用し、安全な情報収集を心がけましょう。

 


■■「災害リスク想定」のご紹介■■■■■■■■

企業におけるBCP対策の一環として「初動対応マニュアル」の作成は必要となってきます。
マニュアルを作成するうえで、災害リスクの想定が必要になってきます。
災害リスクの想定をまとめたホワイトペーパーをご用意しておりますので、
ぜひお読みください。

初動対応マニュアル「災害リスク想定」

■■サイネージブログ■■■■■■■■■■■■■■■■

デジタルサイネージを防災ツールの1つとして利用しませんか?
PICLES(ピクルス)を使って、従業員への防災意識を向上させる
ことも可能です。

デジタルサイネージ:初動対応のポイントとデジタルサイネージの防災活用

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

Topics: BCP情報

あわせて読みたい

高荷 智也

Written by 高荷 智也