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ドラッカーに学ぶ自分磨きとは ~組織の成果に貢献できている人ですか~

[fa icon="calendar"] 2017/06/07 17:24:03 / by 高橋昌也

高橋昌也


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自分も新入社員だった

初夏の日差しも眩しい6月。皆さんの部署にも、新入社員は配属されましたか。「どんな職場だろう。どういう人が自分の上司になるのだろう。研修について行けるだろうか。」期待と不安の入り混じった複雑な気持ちで妙に落ち着かなかったあの頃、自分の新入社員時代を思い出します。

 

この春に皆さんの会社に入った新入社員も、きっと同じ気持ちなのではないでしょうか。そんな彼らをチームのメンバーとして迎え入れて、組織の環境に馴染ませ、戦力になってもらうには、それなりの時間がかかりますね。

 

私は、組織の成果に貢献できている人?

ドラッカー博士(註1)いうところの「組織の成果に影響を与える貢献ができる人」になるには、相応の準備と育成の時間が必要だということになります。その過程を経て初めて、真のメンバーとしてチームに加わることができます。勿論、管理職も含めた既存メンバーの一人ひとりも、「組織の成果に影響を与える貢献ができる人(先輩)」であることが前提です。

 

さて皆さんご自身は如何でしょうか。何だか背筋が伸びてきますね。とは言ってもこれはなかなか困難を伴います。週初めに計画を立てて自分の仕事に集中しようとしても、もともと要員不足のところにイレギュラーな業務が入ってきたりして思うに任せません。その上更に自己啓発、そんな時間がどこにと愚痴の一つも零したくなります。

 

時間は貴重な資源

仕事を進めるうえで活用できるもの(資源)には、人(部下.同僚.上司)、もの(資材.情報)、金(予算)、時間などがあります。この内最初の3つは、いざとなれば何とか手配することも可能でしょう。しかし時間だけは、他から借りたり、買ってきたりすることはできません。新人から管理職からトップまで、誰にも均等に一日24時間です。

 

例えば、とある管理職がいたとします。週5日は会社で仕事です。夜は同僚との懇親会や部下を誘っての飲みにケーションに行きます。そして休日は、趣味の時間を楽しむため、愛車を駆って早朝から大好きなフィッシングへ出かけます。もちろん時には、妻と子どもたちと一緒に「ディズニーランド」へ行くことも忘れません。本当は、お酒が飲める「ディズニーシー」がいいのですが、そこは家族サービスですから我慢です。

 

私も会社勤めをしていた頃は同じような状況でしたが、それなりに充実した生活に満足していました。でも仕事で身体を壊したのをきっかけに、健康の大切さと時間が貴重な資源であることに気づかされました。

 

それまでにも健康を害して止むを得ず会社を離れる仲間もいましたが、自分には無縁のことだと思っていました。しかし健康を害し初めて他人ごとではないことを知りました。幸い私は会社を離れずに済みましたが、何かあったときに備えて自立できる自分の必要性を感じたのはこのときでした。自分磨きへの気付きです。

 

自分磨きのすすめ

「自己啓発」が今回からのテーマですがそもそも自己啓発って何でしょう。まず、自分の意思で始める自分磨きであるということです。新入社員研修を始めとする会社が行う研修ではなく、自己責任で行う自分磨きのためのものです。

 

個人の成長が全体の成長に繋がることを念頭に、自分の強みを強化して組織により質の高い貢献のできる個人を目指すものです。

 

例えば個人を車に例えるなら、車体は色も違えば、軽自動車からワンボックスカーまで、それがその人の固有の個性です。そして中身も様々ですがいろいろと手を入れることも可能です。今まで1,000ccだったエンジンを2,000ccに改良したり、ハイブリッド仕様にして燃費の向上を図ったり、タイヤを換えて雪道も走れるようにしたりというようなことです。このように一人ひとりがパワーアップに取り組むことでチーム全体の成果も、より大きなものに変わって行く筈です。個の成長が全体の成長に貢献することになるのです。このことは同時に、個人の精神的な成長や自己実現を支える大きな力にもなります。その意味で趣味の読書や習い事とはすこし違うものになります。

「われわれは貢献に焦点を合わせることによって、コミュニケーション、チームワーク、自己開発、人財育成という、成果をあげるうえで必要な四つの基本的な能力を身につけることができる。

(註2)」

ドラッカー博士のこの言葉を踏まえて、次回から具体的な自己啓発(自己開発)についてお伝えしていきたいと思います。

 

自己啓発とは

  • 自らの意思で始める自分磨き
  • 自らの強みを活かし仕事の質を高める取り組み(趣味とは別のもの)
  • 自分の貢献が組織の成果に繋がることに焦点を合わせたもの
  • 精神的成長を促し自己実現の第一歩となるもの

(註1)P.F.ドラッカー マネジメントの父とよばれる経営思想家。社会生態学者。

(註2)ドラッカー著 「経営者の条件」3章より

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Topics: 自己啓発

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