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夢の国での学んだこと~私的な強みの作り方~

[fa icon="calendar"] 2017/08/29 12:00:00 / by 高橋昌也

高橋昌也


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楽しい仕事をする

 先日、東京ディズニーリゾート(TDR)が7億人目の入園者を迎えたというニュースを見ました。開園から34年目の真夏のTDRは、猛暑の中でも大変な賑わいのようです。今回は、そんなTDRの自己啓発プログラムのことに少し触れてみます。

 

「ディズニーランドの仕事は楽しいでしょうね」ディズニーを離れた後も、よく大勢の方からそう訊かれます。「ええ、沢山の笑顔やキャラクターに囲まれてとても楽しい仕事です。」いつもそうお答 えしながら、こうも付け加えます。「ただ実務は屋外の仕事も多く、立ち仕事が中心なので 結構きついですよ。それに大勢の中で人間関係に悩む人もいます。」そのようにお伝えする と「そうなのですか。」と意外だという顔をされる方もいらっしゃいます。思い描いていた仕事と現実とのギャップに戸惑いを感じることがあるのは、ディズニー の世界でも同じです。でも皆さんもご承知のとおり、楽しい仕事はそれらを乗り越えたところにあるものです。

 

楽しく仕事をする

 TDRは、2万人を超える人たちが働く一つの事業所です。それだけでも何か胸騒ぎがしますが、そこに年間3千万人、一日平均8万人以上の方が遊びにいらっしゃるのですから、色々なことがあって当然です。8万人というのは、東京都ですと狛江市の市民数と同規模です。ひとつの市が毎日街を挙げてエンターテイメントを演出している場。例えて言うならTDRはそんな場所にも見えます
 確かにそれなら「楽しい仕事をする」ことができそうですが、ただ、楽しい仕事というのは感覚的なもので、この視点ではあちらこちらに目移りがしそうです。それよりも、大切なのは「楽しく仕事をする」自分なりの視点を持つことではないでしょうか。自分の工夫次第で、それが必ず遣り甲斐にもつながる筈です。私はそのように理解しています。



目的を持ったチャレンジ

 ところで仕事やプライベートで役立てたいと語学の研修に励んで、モノにされた方も沢山いらっしゃるのではありませんか。私も英会話のCDを買ったり語学のクラスに参加し たりした一人でした。でもいつも途中で挫折してしまい、満足な成果は得られませんでした。 振り返って見れば、目的が曖昧で達成期限も気にしていなかったので当然の結果だと思われます。
 会社によっては、自己啓発プログラムとして語学研修を開設している処もありますね。 TDR でもキャスト(パークで働く人達)向けに語学の講座を用意しています。パークには 数多くの海外のゲストがお出でになります。英語圏の方たちを始めとして、東南アジアからも中国や韓国の皆さんが来園されます。
 遊びにいらしたゲストの「ハピネスづくり」がキャスト一人ひとりのミッションです。でも言葉がわからなかったために、相手の希望に添えなかったり、思うような応対ができなくて残念な思いをしたキャストも少なからず存在します。

 

ランゲージピンが貰える

 海外から来園されたゲストのために、もっとスムーズに意思疎通を図り役に立つことができたらと考えるキャストは大勢います。そのような声に応えるために、誰でも勤務時間外に参加できる英語、中国語、韓国語の講座が用意されています。ネイティブの講師が教えてくれる一定期間のプログラムを修了すると、定期的に開催されるランゲージピン取得の試験にチャレンジすることができます。この試験は、パークの中での日常的なできごとを想定し、会話力の他に笑顔やジェスチャーなどのディズニーらしいキャストの素養も加味して審査するものです。
 この試験にパスすると、私は○○語が話せますという証明にオリジナルのピンが渡され、これをコスチュームに着けて勤務することができます。本人の士気高揚は勿論ですが、海外のゲストにより良いおもてなしができる機会が生まれ、他のキャストからも頼りになる存在として認識されることになります。
 目的を持ってチャレンジした自分磨きが、楽しく仕事をすること、そして仕事の遣り甲斐に繋がる一つの例ではないでしょうか。

 

私的な強みは公益となる

 ドラッカー博士が言うように、個人(キャスト)が強みを活かして貢献することで、組織(TDR)の力の総和が大きくなり、顧客(ゲスト)の要望に叶った成果として創出されます。そして個人も自己成長がを図ることができます。
 ディズニーは、このような考え方を大切にしているチームです。でもそれはディズニーに限ったことではなく、他のチームや他の会社にも同じく当てはまることです。
 「私的な強みは公益になる」というドラッカー博士のフレーズは、「マネジメント」(下巻)に書かれています。そして私は、その私的な強みを強化するための重要な手段として、自己啓発の存在があると考えています。 

 

Topics: 自己啓発

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高橋昌也

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