◆最強の助っ人の育て方~その4~◆
POP制作の際に、購買心理プロセス8ステップを連動させることで、レスポンスの高いPOPを育てることができます。前回の第1・第2ステップに続き第3・第4ステップを解説します。
◎第3ステップ:お客さまの心理「連想」とは何か?
興味」が膨らみ、その商品(サービス)自体に価値があると気づくと頭の中で自分(お客さま)のライフスタイルと関連付けて「連想」を始めるのです。
自分にとって必要なものか?家族にとってはどうなのか?旅行に持っていったら便利なのではないか?など、買い場では無意識に脳内でこのような作業が行われているのです。商品(サービス)の前で立ち止まり、何か考えているお客さまの姿がまさにそうであり、「連想」をしている第3ステップなのです。
例えば、第1ステップ「注目:万年筆が視界に飛び込む」次に第2ステップ「興味:その優れたデザインが人気だとわかる」
そして第3ステップ「連想:今月は主人の誕生日だから」というストーリーで第3ステップまで進んでいる状態です。
お客さまの心の言葉「今月(タイミング)は主人(登場人物)の誕生日(場面)だから」このようにある生活の一場面(ライフスタイル)を買い場に設定し、シカケづくり(POP広告)することが「第3ステップ」で求められているのです。
◎第3ステップ:商品(サービス)が活躍する場面を設定していますか?
「今月は主人の誕生日だから」と思い出させるシカケづくりのためにはこの問いが重要です。考えて見ましょう!
「商品(サービス)が活躍する場面を設定していますか?」
商品(サービス)は舞台でいう主役です。その主役の活躍する「見せ場」を店主や販売スタッフは念入りに検討することです。連想する確率の高いPOP広告のポイントを確認しましょう。
お客さまの連想に欠かせない3つの「要素」とは?
1)商品(サービス)…万年筆
2)登場人物…ご主人
3)場面(タイミング+シーン)
…今月+誕生日プレゼント
「連想」させる役割を与えるPOP広告には、これらで表現することを意識してください。
恋愛と同じです!あなた(商品)の存在が恋愛対象(お客さま)の生活の一場面に必要なのか?必要でないか?場面によっては必要であり、必要でないときもあるのです。必要>不要という恋愛対象が「連想」できるシカケづくり(POP広告)が重要なのです。「○○(タイミング)は○○(登場人物)の○○○(場面)だから、あなた(商品)が必要!」と、アピールに成功することで次のステップに進めるのです。
◎第4ステップ:お客さまの心理「欲求」とは何か?
頭の中での「連想」を通じて、自分にとって必要な商品(サービス)だと感じると「欲求」が高まります。商品は置いておけば売れるという時代ではありません。
この第4ステップにたどり着くまでがとても困難なことなのです。以前より物欲がなくなっている消費者に購入してもらうことは「奇跡?」的なことなのかもしれません。
さらに、購入に至ることがいかに困難なことか。「欲しい!」という「欲求」に至っても即購入には至らないのが現実です。実は、「手に入れたい」とする「期待」と、それとは逆の「本当に買ってよいのか?」と「不安」という感情を抱くのです。
この2つの感情が頭の中をグルグルめぐり「期待」≦「不安」であれば、「欲求」に至ったが次の第5ステップには進みません。「期待」>「不安」になるような、店づくりが重要なのです。POP広告は「期待」を高めることが可能なツールです。「不安」を抱いているお客さまの心の言葉「欲しいけど…」を、POP広告で「期待」に変えるのです。お客さまの心の言葉「がしかし、欲しい!」この感情を創り出すことがこのステップでは求められます。
◎第4ステップ:【重要】2つの問いが存在する!
「がしかし、欲しい!」を創り出すためにはこの問いが重要です。考えてみましょう!
「商品(サービス)にお客さまが抱く『不安』は何ですか?」
まずはこれを解決することです!「不安」にはいろいろなことがあります。例えば、この商品(サービス)で良いのだろうか?もっと良い商品(サービス)があるのではないだろうか?他店の方が良いのではないだろうか?などです。ひとつひとつこれらの情報を収集しましょう!
そのうえで、2つ目の問いです!「不安を超える『期待』は何ですか?」
このことを明確にすることで現状を変えることができます。期待を高めるためのPOP広告のポイントを確認しましょう。
お客さまの「期待」を高めるポイントとは?
1)お客さまからの質問をメモする。そしてその回答をPOPにして掲示する
2)お客さまの声をそのままPOPで掲示する
3)商品の良し悪しよりも、その結果を提示する
このステップがターニングポイントです。2つ目の問い「不安を超える『期待』とは何ですか?」を考え抜いた時点で店主や販売スタッフの意識が「販売」から「購買」に思考や視点が切り替わるのです。
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