◆ＰＯＰを活用した実証実験～その４～◆
６つ目のメソッドは「カウントダウン効果」です。
☑急がなきゃ
☑なぜかソワソワ
☑得体のしれない者に背中を押されている。
と、感じてしまう心理的効果があります。この効果を活用することで来店されたお客さまの購買意欲が高揚することがわかっています。
以前も触れた数字で訴求することはとても有効な方法です。その中でも特に効果が上がるメソッドであり、ここぞという場面での活用をおすすめします。
このカウントダウン効果のヒラメキは自分が子供頃に体験したことに起因します。
小学生以前の記憶ですが、遊んだあとの片付けが嫌いな子供でした。「片付けなさい（怒）」といくら言ってもやらなかった私に対して親がとった方法がカウントダウンだったのです。怒られても言うことを聞かない私でしたが、１０、９、８…とカウントが続くにつれ、何とも言えない心理によって、３、２、１とゼロの発声があがる前に片付けを始めました。
そして私が大人になり、聞かない子供の面倒を見る立場となりました。片付けないのは子供の頃の自分だけではなく、ほとんどの子供がそうだったのだとわかりました。
言うことを聞かない子供を見ていて、カウントダウンされたときの記憶がふと蘇り、片付けをしない子供にカウントダウンをしてみました。
何ということでしょう（笑）効果テキメン。思わず笑ってしまいました。子供みんなに効果があるとは言いませんが、このことを友人や同僚に話をすると、とても共感してくれたのです。
そしてカウントダウンのことを子供のいる友人や知り合いに伝え、その反応を聞いてみることにしました。その結果、半数には確実に効果があり、あと半数のうちの二人は確実ではありませんでしたがおそらくこの効果だろうということで母数は少ないですが、７割というデータを収集しました。
◎売場やネットショップに活用
スーパーや百貨店ではタイムセールが行われています。タイムセールは一種のカウントダウン効果を狙った販売手法です。タイムアウトが近づく頃にお客さまがツギツギと売場に押し寄せます。
年末のアメ横の活気ある放送をみていると、一年間の締めくくりとしてのカウントダウンを感じて来場者の財布の紐は確実に緩んでいます。
このケースは、親が子供に対して直接カウントを発しているわけではありませんが、アメ横を訪れたお客さまの感覚の中にあるタイマーが勝手に設定されて勝手にカウントダウンを始めているのです。
近年はインターネットにこの手法が取り入れられ大成功しています。例えばネットオークションは終盤になるとカウントダウンが表示されます。また、カウントダウンは時間だけではなく、残りの数量でも効果があります。残り３個、２個、１個という具合です。
パソコン画面に１０分の１秒まで表示されると、そんなに欲しくはなかったものまでクリックしたい衝動にかられます。
中国のＩＴ大手が毎年開催する１１月１１日「独身の日」でもカウントダウンは頻繁に行われ、２０２１年の売上高9.6兆円には驚きしかありません。
◎期限を設定。そして○○化
期限を決めるだけでもカウントダウン効果が期待できます。企業側がカウントダウンを開始しなくてもサービス提供やイベントの期限を設定すると、消費者の頭の中で勝手に行われています。（余談ですが、人に何か依頼する場合にもこの効果は期待でき、期限を明確にするしないで達成度が異なります）
さらに効果をあげるには「可視化」がポイントです。カレンダーやスケジュールに終了日まであと何日と明記したり、画像のような日めくりスタイルのカウントダウンは消費者の購買意欲を高めるシカケになります。
デジタル化の昨今、サイネージを使ったカウントダウンはこれまでにない臨場感を演出できるツールです。
＜メゾット６＞
カウントダウンでワクワク感を演出する
==============================================================
メッセージボードとして電子ペーパーサイネージを活用してみませんか？
タブレットサイズのモニタとコンテンツ配信サービス『PICLES』で
効率よくメッセージ訴求をしましょう！
お問い合わせはこちらから。
==============================================================
デジタルサイネージのブログを更新しています。
POP広告とデジタルサイネージを利用して新しい販促を行いませんか？
デジタルサイネージについては、こちらの記事もお読みください。
「デジタルサイネージ：コロナ時代のショッピングセンターの活用事例」
==============================================================
