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防災のキホン:我が家のペットの防災(後編)

[fa icon="calendar"] 2024/05/08 10:00:00 / by 高荷 智也

高荷 智也


ペット避難  

ペットが家族の一員となっている世帯が増加している昨今、ペットを災害から守る準備は出来ているでしょうか。
今回も引き続きペット防災のお話です。(前回のお話はこちらから

 

■避難が必要な状況への備え

大地震による津波や火災が生じた場合、また台風や大雨による浸水などが生じそうな場合は、命を守るための避難を行う必要があります。不意打ちで生じる大地震と、事前に避難情報が出される大雨では対応ポイントが少々異なりますので、事前に我が家はどうするかを考えておくことが重要です。

ここでは、主に事前避難に関するポイントを紹介します。

  • 早いタイミングで事前避難を行えば、家族やペットの負担を最小限にすることが
      できます。

           避難に時間がかかりそうな場合は、自治体から「警戒レベル3・高齢者等避難」が
           発令されるタイミングで移動を開始して下さい。

  • 浸水や土砂災害などが生じる前の避難であれば、徒歩に限らず自動車を使って
            避難場所へ移動したり、運行していればバスやタクシーを使った事前避難も可能です。
            早いほど選択肢が多くなります。

  • 避難が遅れ、大雨や暴風の影響が出はじめたり、道路が冠水し始めたりする場合は、
             屋外への避難を諦めて室内にとどまることも選択してください。
             ペットを両手に抱えるなどになると、人間の避難にも支障が生じます。

  • 悪天候下における避難が避けられない場合は、歩けるペットはハーネスなどをつけて
      迷子にならないように、歩けないペットはケージに入れて避難所へ連れて行きます。
     日頃からハーネスの装着、ケージへの収納を嫌がらないようにする訓練も必要です。

 

 

■ペットのいる家庭の在宅避難の準備

命を守るための避難はためらうこと無く行うことが重要ですが、生活をするための避難は
必須ではありません。
自力でしばらく被災地を出るか、自宅で「在宅避難」を行うことも有効な選択肢となります。
ペットのいるご家庭においてはできるだけ自宅にとどまる「在宅避難」の準備が重要で、
この時必要な準備が「防災備蓄」です。

 

①備蓄品の量の目安

最低3日分…災害発生から72時間は、人命救助と道路の啓開(ガレキ除去など)作業が
最優先となります。
そのため生き延びた方々への支援が本格化するのは、早くても4日目以降となるため、最初の3日間はあらゆる支援がゼロと考えた準備が不可欠です。

できれば7日分…首都直下地震を始め、大都市が直撃を受けるような大地震が生じると
被災者の人数が極めて多くなり、支援が行き届かない恐れが高くなります。
また南海トラフ巨大地震にように、被災地が広すぎる災害でも、
同様の事態が想定されます。できれば1週間程度、自助で対応できる準備をすることが
重要です。

最低3日・できれば7日分の準備は、ペットがいてもいなくても同じですが、
とりわけ避難所などではペット用の水・食料・消耗品を入手することが難しくなるため、
ペットが必要とする生活物資は事前準備が必須となります。

 

②ペット用の備蓄で必要なもの

ペット用の備蓄として準備するのは、生活に必要なもの全てとなります。
停電・断水が生じている自宅で、人間とペットが生活するために必要なモノを
準備しなければなりません。

  • 人間の非常用トイレ・ペットのトイレ消耗品
  • 夏の暑さ対策として、ポータブル電源・ソーラパネル・扇風機などの冷房器具
  • 人間およびペットにとって十分な量の飲料水を、1週間分確保する
  • 人間には非常食、ペットには普段食べさせているご飯の在庫を多めに確保
  • その他ペットの生活やケアに欠かせない消耗品などを準備

防災備蓄は重要な備えですが、防災専用に揃えすぎるのはお金がかかりますし、
管理の手間も大きくなります。
できるだけ普段の生活でペットに使用しているものの、在庫を多めに持つようにして、
「どうせ使うモノを先に・多めに買う」という方法で備蓄するのがよいでしょう。

 

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Topics: BCP情報

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