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シン・フロンティアを目指せ!すでに始まっているメタバース世界史~その7~

[fa icon="calendar"] 2024/04/24 10:00:00 / by 沼澤 拓也

沼澤 拓也


メタバース

 

◆Web1・2・3を徹底比較 Part1

結論をいうと、web3(ウェブスリー)とはブロックチェーンのリブランディングと言われています。テック業界の人であれば今回のサブタイトルにあるWeb1・2・3の違いについてすでに理解されている基本ワードです。

 しかし、業界外に目を向けると「最近、web3とよく聞くけど、以前にWeb1や2はあったの?」と質問されることがあります。
 このタイミングでWeb1・2・3を整理しておきましょう。よりわかりやすくするために図表を用意しました。上から順番に各項目(図の左側)にそって徹底比較していきます。
 
※正式には、「Web1.0」「Web2.0」「Web3.0」ですが、本文ではWeb1・2・3と表示します。

 


図表1 (1) 

◎テクノロジーで比較

 
Web1の中心的なテクノロジーはインターネットです。期間でみると1990年代前半から
2004年頃までになります。これまでマスメディアが主体であった情報発信という仕組みがホームページを開設することで誰でも簡単に行うことが可能になりました。eコマースをはじめ、インターネットを活用したビジネスが続々と展開されました。マスメディアの効果測定として、視聴率や聴取率、購読者数がありますが、Web1として閲覧数という新たな指標が投入されました。

 Web2の中心的なテクノロジーはソーシャルネットワーキングサービス(以下、SNS)です。期間でみると2005年頃から2010年代後半になります。ホームページを主体に情報発信していましたが、SNSによってより手軽さが受け入れられ、インターネットを活用したコミュニティ形成が可能となりました。フォロー機能によってフォロワー数がマーケティングの一つの指標となり、フォロワー数が多いインフルエンサーと企業がコラボするなど、企業や団体のプロモーション展開が変化しました。

 web3の中心的なテクノロジーはブロックチェーンです。2010年代後半からAIとともにメタバースにおけるテクノロジーの両翼的な存在となります。今後ますます先進的な事例が創造される未来が訪れます。ブロックチェーンといえばビットコインであり、すでに世界を驚かせ、未来の仕組みにも影響を及ぼすとされる指標として注目されています。

 


◎データ処理で比較

 Web1のデータ処理はサーバーです。HTMLファイルや画像、テキストなどの要素がサーバーに格納され、ユーザーのブラウザからのリクエストに応じてサーバーがそのコンテンツを送信します。初期段階では、インターネット接続が遅く、複雑なデータ処理や高解像度のメディアを効率的に処理する必要はありませんでした。メリットして、構造がシンプルであったため、運用や管理が比較的容易です。デメリットとしては、高度な処理を行うことや大規模なトラフィックやコンテンツの増加に対応するのが困難です。

 Web2のデータ処理はクラウドです。需要に応じてリソースを柔軟に拡張できます。これにより、トラフィックの急増や予期せぬ負荷にも対応できます。セキュリティに重点を置き、データの暗号化、アクセス管理、セキュリティポリシーの適用などを行います。ビッグデータ分析やIoTデバイスとの連携などを可能にします。メリットしては、高速なデータ処理が求められるWeb2.0のアプリケーションに適しています。デメリットとしては、サービス提供者に依存することになります。サービス提供者の障害や停止が発生した場合、影響を受ける可能性があります。適切な管理やコンプライアンスが必要で、特に個人情報や機密データの取り扱いには注意が必要です。

 Web3のデータ処理はAIです。データ処理を自動化し、効率的な意思決定やタスクの実行を支援します。例えば、大量のデータを高速で分析し、パターンやトレンドを発見することが可能です。瞬時に情報を分析して即座に反応することが可能です。これにより、迅速な意思決定やサービス提供が実現されます。メリットとしては、ユーザーの行動や好みを分析し、個別化されたサービスやコンテンツを提供できます。顧客満足度の向上や売上の増加に貢献します。デメリットとしては、人間の代わりに業務を行う場合、人間とのコミュニケーションや協力関係が損なわれる可能性があります。適切なバランスが求められます。

※デバイス以降の項目については、次号以降で解説します。

 

                  
 

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「デジタルサイネージとは 〜種類と役割について〜」

「デジタルサイネージ:オフィスでの情報共有活用事例」

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Topics: サイネージ, メタバース

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