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モバイルソーラーパネルの活用(設置・運用編)

[fa icon="calendar"] 2021/11/24 10:30:00 / by 高荷 智也

高荷 智也


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 ちまたに溢れる防災トリビアや防災グッズの噂、それホント?という様々な情報を実験するシリーズ「自腹で検証!防災の噂」、今回のテーマは前回に引き続き「ポータブル電源」です。

  前回はモバイルソーラーパネルを選ぶ際の基礎知識として、知っておくべき機能・数字の見方の紹介をいたしましたが、今回は具体的な活用のポイントについて解説いたします。


■直射日光が当たる場所に設置する
 ソーラーパネルによる発電には強い太陽光が必要です。パネルと太陽の間に遮る物がないような場所に設置することで、効率を最大化することができます。よく晴れていても直射日光が当たらない場合や、窓ガラス越しに光を当てた場合は、極端に効率が落ちますので、必ず直射日光が当たる場所に設置してください。

                                                 
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 例えばこちらの2枚の写真、1枚目は直射日光が当たっていますが、2枚目は少し時間がたち太陽が動いたため、十分に明るいですが直接光は当たっていません。このパネルの出力は100Wで、直射日光が当たっている方は57W発電しておりポータブル電源への給電ができていますが、直射日光がない方は9Wしか発電できていません(スマホ充電がギリギリ可能なレベル)。明るい場所に置くだけでなく、必ず直射日光を当ててください。

■太陽の方向にパネルを傾ける
 パネルを設置する際には、常に太陽の方へパネル本体を向けるようにしてください。ソーラーパネルの発電効率は、太陽の光がパネルへ垂直に当たるように設置した時に最大化します。また、地球の自転は太陽に対して23.4度傾いていますので、赤道直下かつ夏至の日であっても、太陽は真上に来ません。夏の正午であっても、必ず傾ける必要があります。
 住宅の平屋根に乗っているパネルや、メガソーラーなどのパネルは、基本的に傾けて設置されていますが、これは前述の理由によるものです。多くのメーカーのモバイルソーラーパネルには、角度をつけるための「足」が付いていますので、これを用いてパネルの角度を調整してください。そして太陽は動きます、可能であれば、30分~1時間に1回程度、角度の調整を行ってください。

■パネルに影ができないようにする
 ソーラーパネルに少しでも影がかかると、発電効率が大きく低下します。落ち葉1枚程度の影でも出力がかなり下がるため、パネルを設置する際には周りに影を作る物がない場所に、また風で飛ばされてきた何かが上に乗ったり、猫などがパネルの上でお昼寝をしていたりしないかなど、確認をしてください。また前述の通り太陽は動きますので影も移動します。定期的に影がかかっていないかを確認しましょう。

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 例えばこちらの2枚の写真、100Wのパネルを使い、81Wの出力ができている状態で、影をつくるとどうなるでしょうか。左側のように小鳥1匹分程度、面積にして3%程度影がかかっただけで、出力は71Wと12%ダウンしました。さらに右側、面積にして6%程度影がかかっただけで、出力は52Wと35%もダウンしてしまいました。パネルの作りによっても多少変わりますが、とにかく影がかからないようにすることもポイントとなります。

■ポータブル電源の置き場所にも注意
 ソーラーパネルは日当たりのよい場所に設置する必要がありますので、基本的には屋外設置となります。つまり、ソーラーパネルに接続をするポータブル電源も、比較的パネルに近い場所へ置く必要があるため、設置する際には注意が必要です。

●ポータブル電源に直射日光が当たらないように、覆いをかけたりパネルの裏などに置く
● ポータブル電源と、使いたい電気製品の距離がある場合は、延長コードを準備する
● 雨が降ってきたらすぐに撤去する(そもそも、曇るとほとんど発電しませんので、雨の恐れがある場合は早めにしまった方がよいでしょう)
● 人通りの多い場所に設置する場合は盗難にも注意

 なお、モバイルソーラーパネルやポータブル電源を非常用に準備し、平時は使わないという場合は、保管時の状態に気を配ってください。ソーラーパネルはホコリや水気に注意すれば比較的乱雑に保管しても問題ありません。ポータブル電源は、バッテリーの劣化を防ぐため、残量を60~80%程度にしてから保存すると長持ちします。非常時にすぐ使うことを考えると、80%程度にしておくとよいでしょう。

 

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