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防災のキホン:防災展示会の活用(後編)

[fa icon="calendar"] 2022/10/25 11:00:00 / by 高荷 智也

高荷 智也


展示会  


 前回のコラムでは全国各地で開催されている「防災展示会」の種類や特徴についてご紹介しましたが、今回はこれらの展示会活用のポイントについてお話をいたします。

■防災展示会の対象者について

 防災関連の展示会に限らず、多くの展示会…トレードショーは、商談を目的として開催されます。そのため基本的に入場はビジネス用途の方に限られますが、文字通りの商談以外にも情報収集や製品・サービスの見学目的で参加される方も多くいます。
 相手に差し出せる名刺を持っており、後日電子メールや電話による営業を受けても問題無ければ、展示会へ参加すること自体に制限はありませんので、気軽に足を運んでみてください。また後日に営業活動を受けた場合も、購入や商談実施の義務があるわけではありませんので、情報収集目的であればそう伝えて、長期検討中という形で対応しても問題はありません。


■導入を検討している製品・サービスがある場合

 防災展示会のメリットは、多くの製品やサービスが一堂に会することで、効率的な商談・情報収集を行うことができる点にあります。例えば具体的に製品の導入を考えている場合、展示会に検討中の企業が複数出展していれば、1日に複数の会社からサービスの案内を受けたり、見積作成を依頼したりといった商談を行うことが可能です。
 
 防災メーカーは中小企業が多く、企業の立地なども地方に点在していることが多くあります。このような企業から営業を受ける際に、遠方まで呼び出すのは気が引けるという場合もありますが、展示会であればこちらから足を運んでまとめて話を聞くことができますので、こうした点においても気が楽になります。
 
 さらに展示会の場合は製品そのものや、活用の事例などを展示していることも多く、実際に実物を見ながら説明を受けられることは製品理解に関する大きなメリットとなります。出展社によっては、事前に商談の予約を行うことで確実な説明を受けることもできますので、話を聞いてみたいと思っている企業がある場合は事前予約を活用してください。


■幅広い情報収集を行いたい場合

 もうひとつのメリットは、自身が知らなかった製品・サービスに出会えるという点です。防災関連の製品やサービスは市場がそれほど大きくないため、情報収集をするにも、一般の店舗でチェックするにも、出会える対象が限定的になりがちです。
防災展示会であれば、類似する多くのサービスを直接チェックできる他、一般向けの市場には流通していないものや、新製品などの情報にも触れることができますので、導入時の比較対象の幅を広げることができます。
 
 半面、特定の展示会に古今東西全ての製品・サービスが出展するという訳ではありませんので、出展対象のなかから導入する物を全て選択するのではなく、選択肢を広げるという方法で活用するのがおすすめとなります。

 ちなみに余談ですが、私が展示会を回る際にはこのような格好をしております。

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 私の場合は情報収集が主な目的となるため、全てのブースを回り、全ての資料を入手します。通常のカバンだけでは収納しきれない量の資料が集まるため、スーツケースの上にビジネスバッグを置いて、もらった資料をすぐ収納、溢れる場合はスーツケースへ資料を移して見学を続行、と言うスタイルです。
 なお、手にはバインダーを持ってもらった資料へ書き込みをしやすくしたり、またクリアファイルを50枚ほど持参して、もらった資料をすぐに分類収納するなどの対応を行っています。見学予定のブースが10社程度であればここまでの対応は不要ですが、1日で大量のブースをチェックしたい場合にはご検討ください。

 

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