◆POPを活用した実証実験~その9~◆
11番目のメソッドは「ハロー効果」です。
目の前にある対象物に後光が差しているかのように感じてしまう効果のことです。
例えば、目の前にいるその人物が有名大学出身というだけで、能力では叶わないと感じたり、帰国子女というだけで、語学はじめ国際的な情報感度に優れていると先入観をもってしまうことです。
人事担当者の資質は別として、Aさんは高校卒、Bさんは有名大学卒だとすると、かなりの確率でBさんを採用する人事担当者が多いのです。
Aさんは優秀な人材なのですが、家庭の事情で大学に行けませんでした。このような事情や背景は考慮されないケースがほとんどです。
この場合、人事担当者の問題ではなく、ハロー効果が作用しています。大卒の方が能力が高いとインプットされているため、この情報がベースとなって意思決定されます。
ハロー効果の強弱は一つのこととは限りません。足の速い人に憧れ、恋心を抱いてしまうこともあります。足が速いという一つの優位性がスポーツ万能という印象へ連鎖するのです。一つの優位な特徴があると、劣位な部分があったとしても印象操作を勝手にしてしまうのです。
逆に一つの劣位が作用してしまうこともあります。
◎絶対的なセリングポイントで訴求
お米と言えば○○○」のように、○○○から連想できる代名詞(的な)を見つけることが重要です。お米と言えば「新潟」や、車と言えば「トヨタ」「ベンツ」「フェラーリ」などが有効なセリングポイントになります。
代名詞(的な)は広告コンテンツとして活用できますので、POPにも活かしたいです。
魚と言えば「お刺身」「マグロ」「お寿司」など代名詞(的な)ワードを連想することがPOPのヒントになります。
漁師さんと言えば魚料理が上手な代名詞的な存在であることから、画像のようなPOPは訴求力が高くなります。
◎共感できるポイントをつくる
出身地が同じだけで心と心の距離が近くなることを経験したことがあると思います。これは同郷という共感するポイントがあったからです。
ビジネスで連携するときも、母校が同じだとわかると契約に至りやすいことや、プロジェクトの意思疎通もスムーズに運びます。
共通の知り合いがいるだけでも、お互い同士も以前から知り合いだったかのような錯覚を感じることもあります。
いずれも共通言語や共通認識から生まれる共感がポイントです。
次のようなことは当たり前ですが、多くの人が共感する事例です。「日本製品は技術に優れている」「米国のマイホームは大きい」「母の料理は美味しい」など、習慣、風土、文化を含めて共感づくりが可能です。
◎3Bの法則
広告業界で有名な法則に「3B」があります。Bを頭文字にした3つのワードのことで、広告制作のビジュアライズに活用される要素です。
「① Beast(動物)」「②Baby(赤ちゃん)」「③Beauty(美しいもの)」です。
この3点を広告表現に組み込むことで人の視線を引きつけ、反応を高める効果があります。
「③Beauty(美しいもの)」だけ抽象的でわかりづらいですが、例えばお花や風景、人の所作や佇まいなどです。
広告全体に大きく表現しても良し。ワンポイントで挿入しても良しです。
※ますやパン「麦音店」(帯広市)
芸能人の評価の一つに「好感度調査」があります。消費者の好感度が高いタレントさんはCMに採用されるケースがとても多いです。そのタレントさんのイメージが商品イメージや企業イメージと連動するため、企業等の広告担当者はとても重要視しています。
今ならどのタレントさんを指名するべきかは大きな決断です。不祥事を起こすとイメージ低下となる企業リスクをとってでも採用するほど、好感度タレントさん自体の商品価値はハロー効果を代表しているといえます。
<メソッド11>
店舗や商品を選択する際、印象的な要因に判断が歪められる現象です。人はイメージで購入しています。
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