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カセットガスストーブによる冬の停電対策(前編)

[fa icon="calendar"] 2022/11/15 11:00:00 / by 高荷 智也

高荷 智也


暖房対策  


 突発的な災害による停電、あるいは近年頻発する電力不足などに対する冬の備えとして、「暖房」に関する対策はありますか。自宅やオフィスを見渡してみると、ほとんどの暖房器具が電気を使っているのではないかと思いますが、今回は停電時の暖房器具として活用できる「カセットガスストーブ」をご紹介します。

■冬の暖房対策について

冬の停電に備えた「暖房対策」がどの程度重要であるかは、立地により変化します。日中の気温が氷点下まで下がるエリアの場合は、停電による暖房の停止がそのまま生命の危機に直結する恐れもありますので、文字通り「命を守る防災」として暖房器具の準備が必要となります。
エアコンやこたつといった家電はもちろん、石油ファンヒーターなども電気がなければ動かすことができません。冬の寒さが問題になる地域では、電気を使わない強力な暖房として、反射型の石油ストーブなどを準備したい所ですが、普段灯油を使っていない場合は燃料備蓄が課題となります。
長期保存できる燃料としては薪や木炭もありますが、これらも日頃使用していない場合、防災対策のためだけに準備をすることはなかなか難しいのが現状です。とはいえ北海道や山間部などの地域の場合は、最悪に備えた熱源として木炭と七輪などを準備することも検討頂きたいと思います。

また冬の気温が氷点下まで下がらない地域…、私が住んでいる静岡県も温暖な地域であるため、日中に氷点下を観測することは稀ですが、それでも冬に停電した場合、準備がなければ凍死する可能性があります。沖縄・奄美・小笠原など冬でも温暖な地域を除き、何かしらの暖房器具は準備をしておきたい所です。


■カセットガスストーブを活用する

冬の停電対策としておすすめをしたい器具が、カセットガスストーブです。防災対策でも重要なカセットコンロに使用する「カセットガスボンベ」を使ったストーブで、電気を使わずに暖を取ることができます。カセットガスボンベは灯油や木炭と比べて安価で、備蓄しやすいのも特徴です。


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写真の器具は、カセットガス器具の大手、イワタニのカセットガスストーブ3種です。用途や価格にあわせて器具を選ぶことができますが、いずれも燃料としてはカセットガスボンベのみでよく、電気は必要としません。カセットガスコンロの燃料と共通化できるのは、運用を考えると大変便利です。

また、災害時の停電に備えてカセットガスコンロはぜひ準備をいただきたいアイテムなのですが、燃料であるカセットガスボンベの期限は各メーカー共通で7年であり、意外と使い切れずに期限切れを迎えてしまうことも多いかと思います。ご自宅に期限切れとなったガスボンベがしまわれていないでしょうか。

よく「お鍋などでカセットガスの消費を」などと言いますが、ライフスタイルとしてカセットコンロでの鍋物をしない家庭の場合、カセットコンロでガスを消費することは難しかったりするものです。ちなみにわが家の場合は「カセットガスたこ焼き器」がよく登場します。火力が強いので電気たこ焼き器より圧倒的に快適です。

カセットガスストーブは、カセットコンロで鍋もしない、たこ焼き器も使わない、という家庭におすすめの「ガス消費器具」でもあります。カセットコンロの空だきは難しい所もありますが、ストーブは冬場であればどこでも使えます。期限切れを迎えそうなボンベを消費する意味でも、カセットガスストーブは有効なのです。

次回のコラムでは、具体的な製品の特徴についてご紹介します。

 

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