◆POPを活用した実証実験~その14~◆
ある洋服店でワンピースを購入した場合、それに合わせたバッグやシューズを買いたくなったり、逆にバッグやシューズを購入した場合、それに合わせたワンピースを探したくなったりしませんか?このように、一度購入すると、関連する他の製品にも興味を持ちやすくなるという現象があります。
これが15番目のメソッド:ディドロ効果です。
ディドロ効果が現れている事例をいくつか紹介します。
<ケース1:スマートフォン>
スマートフォンを購入した人の多くは、保護フィルムやケースなどのアクセサリーも購入する傾向があります。スマートフォンは高価な買い物のため、保護するためにアクセサリーを買い足すことになります。また、アクセサリーがあれば、スマホをより個性的にカスタマイズすることができるため、それに合わせて通販サイトなどで様々なアイテムを購入するという流れもあります。
<ケース2」子供の成長>
子供の靴を購入すると、それに合わせて靴下や靴ひもを新しく購入する人が多いです。子供の靴は成長に合わせて買い替える必要があるため、靴の購入をきっかけに、それに合わせて関連するアイテムを探す人が多くなります。
子供の行事に必要な製品は、ディドロ効果の起点になります。例えば、ピカピカの一年生には、ランドセルや文房具、入学式用の洋服など、関連商品が数珠つなぎの状況です。最近は、塾通いや習い事などを早めに始める家庭も多く、市場の広がりはさらに膨らみます。
<ケース3:ホームシアター>
ホームシアターを購入した場合、それに合わせてスピーカー、アンプ、ケーブル等が必要となります。購入時にセットで買う人もいますが、個別に買う人もいるため、一度購入すると、関連するアイテムを購入する可能性が高くなります。
ディドロ効果は消費者の行動に大きく影響することが分かっています。前述したように、商品を買うと、それに関連する別の商品、あるいは関連するサービスを購入しやすくなります。この効果は、製品マーケティングや消費者の行動を理解する上で非常に重要です。
Amazonでは、購入履歴や閲覧履歴を分析して、おすすめ商品を提示することがあります。これは、ディドロ効果を利用して、既に購入や興味を示した商品と関連する商品を提案しているからです。おすすめ商品をクリックして、他の商品を購入する可能性が高くなります。
また、ニューヨークである国の大使館において、その国の製品フェアが開催された時の事例もあります。そこで工芸品を買った人たちは、製品に関連する周辺地域の民芸品や、その国の観光地に関する情報を求めることが多かったそうです。これは、ディドロ効果が働いているためとされています。
一方、ディドロ効果は消費者にとっても、とてもリスクの大きな現象です。商品を買ってしまうと、他の製品も買ってしまう可能性があるので、それを考慮して予算や必要性を再確認しなければなりません。これらの購入は、必要性があるかどうかを判断してから買うべきです。
実際、ディドロ効果は、不要なものを買いやすくしてしまうリスクがあるため、消費者保護に関する議論も起きています。特定の製品の購入が、他の無駄な商品を買わせるようなことがないよう、消費者のことをよく考えて販売することが重要です。顧客も、自分自身の欲求をコントロールし、無駄なものを買わないようにすることが大切です。
以上のように、ディドロ効果は、消費者の選択に影響を与えることで、消費者や販売者にとってのメリットやデメリットがあることがわかります。消費者は、ディドロ効果に気をつけながら、必要な商品を選び、充実した生活を送るようにすることが大切です。
<メソッド16>
消費者が一度購入すると、同じカテゴリーの商品を探し求めることがあるため、企業側も製品の全体像を見て、顧客に関連する製品を提供することが大切です。
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