◆POPを活用した実証実験~その17~◆
消費者は最初の買い物によって、その満足感が次の買い物へと連鎖的な購買行動へつながることがあります。
よく知られていることがあります。百貨店のイベントは最上階で開催されることが多いのですが、イベントを目的で来店されたお客様が帰りに各階に立ち寄ることで販売機会が増加します。
また、ネットショップではトップページやランディングページから次のページへ誘導させる動線計画が練られています。
これはシャワー効果と言って連鎖的に購買意欲を高める現象の一つであり行動経済学です。
この効果を考えて消費者に対して適切な商品の提案を行うには、実店舗ではデータ分析や購買履歴の活用により、購買頻度の多い商品の配置計画にそって、店内レイアウトや陳列、POP広告を活用します。
ネットショップでは購買履歴や嗜好を分析し、個別のニーズに合わせて視覚心理などによる動線計画が重要です。
<ケース1:ドラッグストア>
ドラッグストアでの購買頻度が高い商品がティッシュやトイレットペーパーです。頻繁に購入される読者の方であればお気づきだと思いますが、これらの商品は店舗の最も奥に陳列されていることが多いです。
店頭近くにあるレジに行くまでに、他の商品をついで買い、衝動買いする機会を提供することで、シャワー効果が発動されます。
<ケース2:コンビニエンスストア>
以前当然のように店頭にあったジュースの自動販売機が減少しています。これはシャワー効果を発動させるための戦略です。
購買頻度の高いジュースを店頭の自動販売機で購入できると、店内への動線が遮断されてしまうのです。
シャワー効果を発動するためには、ジュースを店の奥に陳列することで、ドラックストアのティッシュのような役割となります。
結果、レジに行くまでにスナック菓子などあれもこれも欲しくなるような機会の提供となり得策なのです。
<ケース3:ネットショップ>
特別セールやタイムセールを開催することで、消費者にネットショップにアクセスする動機を与えることができます。
セール対象品の購入有無にかかわらず、このネットショップではどのような商品を取り扱っているのかを知る機会となるわけです。
購入に至れば、シャワー効果につながったことであり、購入に至らなくても次回のサイトへの訪問の機会となります。
ネット販売において効果的なマーケティング戦略を展開し、消費者の購買意欲を高めることができます。
個々の事例や要素を取り入れる際には、自社の商品やターゲット市場に合わせて適切にカスタマイズすることが重要です。
このようなセール戦略は実店舗でも行われていることです。
以上がシャワー効果の代表的な事例です。
シャワー効果を活用することで、消費者の購買意欲を高め、連鎖的な購買行動を引き起こすことができます。特に流通小売業者は、店内レイアウトや商品陳列、POP広告を活用して、シャワー効果を戦略的に活用することで、売上の向上を図ることが可能です。
シャワー効果は他のマーケティング戦略と組み合わせることで、消費者の購買意欲を引き出し、売上だけではなく顧客ロイヤリティの向上を図ることができます。
消費者のニーズや嗜好を的確に把握し提案を行うことが重要です。データ分析や購買履歴の活用により、消費者にとって魅力的な提案を行いたいです。
効果的なマーケティングを展開し、企業の成長と競争力の向上を図ることができます。
<メソッド19>
実店舗であれば客動線計画が重要であり、ネット販売では視覚心理動線計画が重要です。どちらも魅力的な商品・サービスやイベント開催などが起点となりシャワー効果が発動されます。
最後に一つ付け加えると、魅力的な商品・サービスをブラッシュアップすることで、他の取り扱い商品もイメージアップさせることもシャワー効果の発動に大切な要素です。
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