◆POPを活用した実証実験~その11~◆
広告コンテンツの傾向が以前と変化しています。企業が発信するコンテンツより、消費者が発信するコンテンツの効果がアップしています。
この状況はメディアの盛衰に現れています。過去10年間、メディアの市場占有率からみてみるとわかります。
これまでの主力メディアといえば、マスコミ4媒体(以下、マスメディア)であるテレビ、新聞、ラジオ、雑誌でした。この4媒体を活用した企業や団体、いろいろな組織体の広告戦略の主軸でした。
テレビCMで発信されるコンテンツの効果はその時代の文化を形成するほど影響力がありました。それぞれの世代で記憶に残っているテレビCMがあったのです。
しかし今では、記憶に残るCMやその他の広告は減少し、影響力がグングン増しているメディアが台頭してきました。それがソーシャルメディア(以下、SNS)です。
個人がメディアを活用する時代となり、マスメディアの影響力低下の原因のひとつになっています。このような背景が企業や団体、その他組織体が制作する広告コンテンツの説得力に関係してきます。
かたや説得力が増しているのが消費者個人で制作するコンテンツです。これをユーザー生成コンテンツ(以下、UGC)といいます。
SNSのYouTubeやInstagram、TikTokを活用したコンテンツのほとんどがUGCです。これまで口コミやお客様の声といわれてきたコンテンツも含まれます。
マスメディアからSNSへ変化してしまった要因がUGCであり、これまで以上に第三者である消費者の声の影響力が増大しています。これを「ウィンザー効果」といいます。
13番目のメソッド「ウィンザー効果」の事例を3つご紹介します。
◎お客さまの声をPOPで掲示
来店されるお客さまの声にフォーカスすることでウィンザー効果をねらったPOPづくりは簡単にできます。お得意様であれば購入商品に関するアンケートに快く協力してくれます。回答して頂いた内容から活用できるコメントをPOPで発信してください。
今はネットで情報を収集することもできます。レビューなど参考にしてください。回答者のおおよその年齢や開示できるその他の属性を表記する(下記画像の「お客様K様」のように)と信憑性が高まり、POPの説得力は高まります。
◎グラフで表現すると一目瞭然
言葉だけではなく、表やグラフを活用するウィンザー効果もあります。前述したアンケートの結果などからデータは収集できます
※このような仕組みを構築できるとウィンザー効果以上のデータ資産の蓄積につながります。
言葉よりも表やグラフは記憶されやすく、広告効果はより一層アップします。
◎ツイート風のメッセージ
誰かがつぶやいたようなメッセージは、SNSから発信されるメッセージと同じ印象を受けます。これは企業などの売り手側から発信されたメッセージとは異なり、お客さまなどの第三者によるコンテンツと感じやすく、ウィンザー効果が働きます。
画像のケースの場合、お客さまの声よりもさらに同調しやすい自分の心の声と感じると、購入に至る確率はグッと高くなります。
広告コンテンツを消費者側に作ってもらうためのシカケづくりが、これからの広報・広告担当者の役割です。
自社のUGCがYouTubeやInstagram、Tiktokに投稿されているか一度はチェックしてください。投稿がない場合は、最優先課題として取り組まなければ、競合他社に後塵を拝することになります。
POPについても消費者に制作してもらうシカケづくりを進めている企業が増えています。特に書籍は購読者に作成してもらい、出版社が印刷し全国の書店に配布しています。
<メソッド13>
企業など売り手側が発信するコンテンツよりも、まったく関係のない第三者である消費者が生成するコンテンツに信頼を寄せる心理が強く働きます。
お客さまは自分と同じ立場である消費者の声に影響されます。
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