◆POPを活用した実証実験~その13~◆
最近は、ペンを持つことが減っています。つまり、文字を書く機会が無くなっているということです。デジタル化により、文字はキーボードで打ったり、スマホをタップすることで入力しています。さらに音声で入力ができてしまう時代です。
今回のメソッドは時代と逆行していますが、「手描きの効果」です。
最新テクノロジーが日進月歩であればあるほど、相反するアナログの需要も拡大しています。近頃はハガキや手紙のやりとりが少なくなっていますが、手書きのハガキや手紙の人間にしかわからない心と心の通い合いはロボットやAIにはわからない感覚です。
売場の広告や居酒屋の黒板メニューなどが手描きや手書きで制作されているのは、きれいに印刷されたメニュー表よりも「鮮度」を感じるため、注文数が多くなります。
デジタル技術に手描きを組み込むテック企業も増えてきました。例えば、ホームページのアイコンを手描きにすることでクリックしてもらえる確率が高まります。
この行為・行動は「親近感」を感じさせる効果が手描きにはあるからです。そのため、アイコンの興味津々となりクリックに至るのです。
ここまで読み進めて頂いて、気が付いた方、違和感を抱いた方、ひょっとすると誤字だと思われている読者の方もいるかもしれませんね。
それは「手書き」と「手描き」の両方を使い分けていることです。最初に「手描きの効果」と表記したように、今回のメソッドの主体は「手描き」の方なのです。
通信をはじめ、普段の生活で使用するのは「手書き」です。消費者を対象にして情報を提供したり、商品サービスなどの価値を伝達するときに活用するのが「手描き」です。
手書きは「左脳」を刺激し、手描きは「右脳」を刺激します。右脳を刺激することで消費意欲が高まることがわかっています。
手書きは文字をつくり左脳を刺激しますが、手描きは文字を図形化することをいいます。図形化することで右脳を刺激する素材となるのです。
右脳を刺激するために文字をわざわざ図形化する必要があるわけです。
デジタルサイネージなどの最新テクノロジーによって消費意欲を高めることができるのも、右脳を刺激しているからです。図形化することと同様に写真、映像は右脳を刺激する素材だからです。
◎右脳を刺激してイメージを膨らませる効果
手描きの効果によって、家一軒が売れてしまうくらいの力をもっています。画像1は、ハウスメーカーさんのモデルハウスの中に貼った手描きPOPです。お子さんのスペースに手描きでなんとなくほんわかするような表現で貼っておくと、これを見たお母さんやお父さんたちは、自分たちの子どもが遊ぶ姿を想像しやすくなります。前述したように手描きは右脳を刺激するため、イメージすることを役割としている右脳をさらに活性化します。
<画像1>
住まいの収納力については、とても重視するお母さんたちが増えています。画像2のように短い文で「収納力がぐ~んとアップ」などのキャッチコピーを、パソコンフォントや手書きで表現するよりも、文字を図形化する手描きで制作し貼っておくことでイメージがしやすくなります。
モデルハウスに行かれたことがある方は想像してみてください。これまではモデルハウスの営業担当の説明を聞きながら、子ども部屋の話、キッチンの話……と進めていましたが、営業担当の話というのは耳で聞くわけです。つまり聴覚で情報をとらえますので、そこに同じ内容であっても目に見える形で貼っておくことが大切です。お客さまは、聴覚と視覚両方の感覚器官を刺激されたうえ、手描きの効果が加わるわけです。いくつもの感覚器官を刺激し、イメージを膨らませやすい環境整備によって契約の確率が変わります。
<画像2>
デジタル化の進んでいる業界にも、時代と逆行して面白いように「手描きの効果」を狙う企業が増えています。
画像3は、パチスロ店舗の店頭サインです。電光掲示板などで派手に宣伝広告を展開しているかと思えば、シンプルに手描きのメッセージボードを活用していました。
情報の「鮮度」と、地域の人たちに愛されるよう「親近感」を与える「手描きの効果」と、デジタルサイネージのような最新テクノロジーの融合を促進する時代です。
<画像3>
<メソッド15>
手書きとは異なる「手描き効果」は、消費者の購買促進の一助となり、プロモーション活動のエンゲージメント率アップにつながる。
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