社内掲示板はモニターが便利です。情報をリアルタイムに提供できるだけでなく、修正や更新の手間が軽減されるなどのメリットがあります。
社内掲示板にモニターを利用する方法やメリット、オフィスでデジタルサイネージを使うコツについて解説します。
【目次】
デジタルサイネージとは?
デジタルサイネージとは、ディスプレイやタブレット端末などの電子機器に情報を表示させるシステムです。店頭や公共施設、交通機関などのさまざまな場所で活用され、看板やポスターに代わる新しい情報伝達の手段として注目されています。
映像だけでなく動画や音声も発信できるため、多くの人の目を惹きやすいという特徴があります。
デジタルサイネージは広告配信や販売促進のほか、お知らせや案内表示などの情報提供に利用したり、商業施設の案内表示などで顧客サービスの向上を図ったりするなど活用方法はさまざまです。
さらに、学生に多くの情報提供が必要な学校でも、デジタルサイネージを活用するケースが増えています。
デジタルサイネージについては以下の記事で詳しく説明していますので、参考にしてください。
学校におけるデジタルサイネージの活用法
デジタルサイネージは多くの場所に設置され、さまざまな情報が提供されています。大学や高校などでもデジタルサイネージを導入する学校が増えており、幅広い方法で活用されています。
ここでは、学校におけるデジタルサイネージの活用法を紹介します。
学内の情報を共有する
学校のデジタルサイネージは、学内のさまざまな情報を共有する媒体として活用されています。
学校では連絡事項や注意事項など、学生・生徒に伝えるべき多くの情報があります。デジタルサイネージはこれらの情報を学生・生徒に効率良く伝えることが可能です。大学の場合は講義やゼミのスケジュール変更、教室変更の連絡に役立ちます。
配信システムでは遠隔操作で配信する情報を迅速に切り替えることもでき、常にタイムリーな情報を学生・生徒に提供できます。
高校での導入事例を紹介しましょう。A高校は教員に負担をかけずに情報更新ができる方法方法として、デジタルサイネージの導入を決めました。
デジタルサイネージは生徒が目にしやすい各階の廊下と職員室に設置し、配信には試験の時間割や学校行事、部活動の試合結果などのさまざまなコンテンツを用意しました。
導入の効果として、多様な情報をタイムリーに配信できるようになり、廊下が生徒同士の交流場所として機能するようになったということです。
学生同士の交流を促す
デジタルサイネージは、学生同士の交流を促す役割も果たします。部活動やサークル活動の紹介・成果報告、イベントや学園祭のお知らせなど、交流のきっかけとなる情報を流すことで、活発なコミュニケーションを促します。
学生同士の交流が深まれば、学びへの意欲を高めることにもつながるでしょう。学内全体を明るい雰囲気に変えることができます。
デジタルサイネージは多言語での配信も可能です。日本は留学先として人気の高い国とされ、さまざまな国から留学生が訪れています。来日したばかりで日本語に慣れない留学生向けに、複数の言語に切り替えられるデジタルサイネージもあります。日本語に不慣れな留学生が学内情報を得る手助けになるでしょう。
学外に情報を発信する
学外からの来訪者に向けた情報発信もできます。エントランスに設置して学校の施設案内や最新情報を発信したり、学校説明会で学校案内やプロモーション映像を流したりするなど、効果的な情報提供ができます。
オープンキャンパスなどで、受験生に向けたPRに活用するのも効果的です。映像と音声を組み合わせた情報発信は、視覚的・聴覚的に訴えるため関心を引きやすく、情報の理解を深めます。学校の魅力を最大限にアピールし、新たな入学希望者の獲得に貢献するでしょう。
学校にデジタルサイネージを設置するメリット
学校にデジタルサイネージを設置することで、情報発信の効率化やコストの削減など、さまざまなメリットがあります。
ここでは、学校にデジタルサイネージを設置するメリットを6つ紹介します。
効率的な情報発信ができる
デジタルサイネージは一度に多くの情報を表示でき、広範囲にわたって情報を発信できるのがメリットです。
システムからリアルタイムに情報を更新できるため、全体への周知事項を効率良く配信できます。複数のデジタルサイネージのコンテンツを遠隔からパソコン1台で管理できるデジタルサイネージもあり、手間なく校内の情報を更新できます。
これまで、学校の情報発信はプリントの印刷・配布や貸与タブレットへのPDFの配布といった手間のかかる方法で行われてきました。しかし、デジタルサイネージを導入すればこれらの手間がなくなり、迅速に情報を届けることができます。業務の多い教員の負担を軽減することができるでしょう。
掲示物貼り替えのコストを削減する
デジタルサイネージの導入で、これまで掲示物の印刷や貼り替えにかかっていた印刷代や人件費といったコストを大幅に削減できます。予算の関係で情報を更新できないといった問題が起こることもありません。
掲示板がなくなることで、学内の景観も良くなります。最新の設備を導入している校内の様子は、受験生など来訪者にも良い印象を与えるでしょう。
映像や音声が目にとまりやすい
デジタルサイネージは高輝度の液晶パネルなどを使用するため、看板やポスターに比べ視認性が大幅に向上します。 アニメーションや動画、音声・音楽などさまざまなコンテンツを使い、効果的でインパクトの高い情報配信ができる点もメリットです。
スマホなどのデジタル機器に親しんでいる学生に馴染みやすく、目を引きやすいため、情報の伝達効果が高まるでしょう。
広告媒体として活用できる
広告媒体として広く活用されているデジタルサイネージは、学校でも活躍します。大学では学生向けの広告を出すことで、企業から広告収入を得ている事例もあります。
学生食堂など学生が集まる場所にデジタルサイネージを置いて広告を流せば、高い訴求効果が期待できるでしょう。生協で取り扱う商品の販売促進もできます。販売だけでなく、大学生を対象としたアルバイトの募集や賃貸物件の案内などの広告を表示することで、学生への便宜も図れるでしょう。
学校全体の活気を高める
学校にデジタルサイネージを設置することで、学校全体の活気を高めます。デジタルサイネージはコンテンツを簡単に更新できるため、学生のさまざまな取り組みや活動の成果を公開する頻度が上がります。
生徒が互いの取り組みを共有し、注目される環境になることでモチベーションの向上につながるでしょう。学校全体の活気も高まります。
デジタルサイネージのさまざまなメリットについては、以下の記事で詳しく紹介しています。合わせてご覧ください。
参考記事:デジタルサイネージのメリットは?効果や仕組みをご紹介
学校でデジタルサイネージを活用する事例
教室や玄関など学校でデジタルサイネージを活用するシーンは多く、幅広い場面で活躍します。用途に合わせて適した場所に設置することで、高い効果が得られるでしょう。
ここでは、デジタルサイネージの代表的な活用事例を紹介します。
教室に向けて設置する
学校のデジタルサイネージ活用事例として代表的なのが、教室での配信です。お知らせ事項の内容により、配信対象を全校一斉配信やクラスごとなど、柔軟に対応できます。
日々のお知らせのほか、学校行事・イベントの様子やクラス活動報告など、さまざまな情報を手軽に配信できるでしょう。
廊下や保健室などに貼られる啓発用ポスターの代わりとしても活用されています。食育や正しい手洗いの方法などのポスターは、生徒の関心を向ける工夫が必要です。視認性の高いデジタルサイネージであれば注目を集めやすく、動画の配信もできるため、よりわかりやすく啓発の内容を伝えられるでしょう。
教室や廊下の設置におすすめなのが、クラウド型コンテンツ配信サービス『PICLES』です。動画・音声・ドキュメントなど数多くのコンテンツを揃え、自由度も高く、教室に向けてさまざまな情報を配信できます。操作も簡単で、特別なスキルがなくてもマウスひとつで配信・管理できます。
複数あるサイネージをパソコン1台で一括管理できるため、更新やメンテナンスに大きな負担はありません。各教室にデジタルサイネージを設置したいと考えている方は、ぜひご検討ください。
玄関に設置する
デジタルサイネージは、学校の玄関に設置して、全体に向けての連絡事項を配信するという方法もおすすめです。学校関係者が必ず通る場所であり、時間割の変更など重要なお知らせを配信するのに適しています。
外部からの訪問者に向けて、催し物のアピールや学校案内を配信する使い方もできます。
デジタルサイネージは、受付業務に代わる役割も可能です。リモート接客システムのAttendStation®であれば、訪問した業者や来客に対し、リモートによる受付や問い合わせの対応ができます。アバター(キャラクター)によるリモート接客により、「人による接客」を維持したまま受付業務の無人化を実現します。
来客がタッチパネルで問い合わせ内容を選択すると、選択内容に合ったオペレータを自動でキャスティングする仕組みです。さまざまなデザインのアバターを用意しており、学校の受付に合わせて選べます。受付業務の人員確保が難しい場合などに役立つシステムです。
災害時に活用する
デジタルサイネージは、災害時に緊急情報を配信することもできます。緊急地震速報や火災報知器などと連携するサイネージシステムもあり、地震や火災発生時に児童生徒が取るべき行動を配信するなど、緊急時に必要な情報のスピーディな配信が可能です。
例えば、前に紹介した『PICLES』は、災害情報連携オプションを用意しています。突然発生した災害の情報も瞬時にサイネージに表示でき、緊急地震速報を検知して、あらかじめ用意した緊急地震速報用の画面に切り替える緊急地震速報連も利用できます。
学校は災害時に避難所として利用されることがあり、デジタルサイネージは学校に避難してきた地域住民に対し、情報を伝える役割も果たします。災害時に体育館に設置した大型提示装置で、災害情報等など各種情報を配信するという使い方ができるでしょう。
学校説明会で活用する
デジタルサイネージは、学校説明会で活用するのも効果的です。学校案内を流し、効果的に学校の魅力を伝えられます。動画による情報配信は、パンフレットや資料よりも格段に多くの情報を届けられるのがメリットです。
また、映像で授業の様子や学内の様子、学生の活動などを流すことで、入学後のイメージを伝えることができます。具体的なイメージができることで受験生は入学への意欲を高めるなど、入学希望者の増加が期待できるでしょう。
大学の就活支援施設に設置する
デジタルサイネージは、大学の就活支援施設に設置する方法もおすすめです。学生の就職活動では、就職セミナーやガイダンスの案内など、必要とする情報が数多くあります。デジタルサイネージで配信すれば、それら重要な情報を漏らさずに済むでしょう。情報をわかりやすく配信することで学生の就職活動をサポートし、就活の意欲を高めることができます。
ほかにも、デジタルサイネージに求人情報や企業CM、インターンシップのお知らせなど、就活生にとって有用な広告を流すこともできます。
まとめ
学校にデジタルサイネージを導入することで、学内の情報共有を円滑にすることができます。学校は政府のGIGAスクール構想によりデジタル化が進み、1人1台のタブレット端末や高速ネットワークの整備などICT環境が整えられています。
その一方で、学校内での情報連絡方法は資料配布や掲示板・ポスター、校内放送な従来とあまり変化がみられません。印刷や貼り替えなどの手間やコストがかかり、非効率な作業で教員の負担を増やしている状況です。
デジタルサイネージであれば、これらの課題を解決できます。効率的な情報発信や学生の交流を実現し、学校全体の活気を高めることができるでしょう。デジタルサイネージは学校のさまざまな場所で活用できます。クラウド型配信サービス『PICLES』であれば、簡単な操作で一括管理が可能です。この機会に、ぜひご検討ください。