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デジタルサイネージの導入・運用費用の相場は?コスパの良い設置方法や活用事例を解説

[fa icon="calendar"] 2022/12/19 10:00:00 / by ビーティスブログ編集部

ビーティスブログ編集部


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近年、ディスプレイなどに映像を表示するデジタルサイネージを導入する企業が増えてきました。多くの情報を発信できるデジタルサイネージは高いマーケティング効果が期待できますが、気になるのは導入や運用の価格です。

本記事ではデジタルサイネージの導入や運用費用の相場について紹介し、費用対効果を高めるコツも解説します。

 

 


 

【目次】

 デジタルサイネージの仕組み

 デジタルサイネージにかかる費用相場

 費用効果を高めるためのポイント

 【業界別】ビーティスのデジタルサイネージの活用事例

 各種デジタルサイネージの費用とメリットデメリット 

 まとめ

 


 

デジタルサイネージの仕組み

デジタルサイネージとは、店舗や施設・駅などにディスプレイなどの映像表示装置を設置し、動画や静止画で情報を発信するシステムです。これまで、店舗や駅などで情報を発信する手段としては紙のポスターや看板が一般的でした。そのため掲載できる情報は限られていましたが、デジタルサイネージはデジタル映像機器により多くの情報をリアルタイムに発信できます。

デジタルサイネージの仕組みは、大きく「スタンドアロン型」と「ネットワーク型」に分けられます。

スタンドアロン型とは、ネットワークから切り離されている装置です。コンテンツを書き込んだUSBメモリーなどを差し込み、ディスプレイに表示します。ネットワークに接続していないため、ネットワーク経由でウイルスが入ってくるなどセキュリティ上の心配がありません。

ネットワーク型はコンテンツをサーバへアップロードし、有線LANやWi-Fiなどを通じてディスプレイに表示させる装置です。自社のサーバを用意する「オンプレミス型」と、クラウド環境でコンテンツを配信する「クラウド型」があります。

デジタルサイネージの種類や役割については、以下の記事で詳しく紹介しています。

参考記事:デジタルサイネージとは ~種類と役割について~

参考記事:デジタルサイネージ:ネットワーク型サイネージとは

参考記事:デジタルサイネージ:スタンドアロン型サイネージとは



 

デジタルサイネージにかかる費用相場

デジタルサイネージに必要な費用は、導入と運用に分けられます。導入時にはディスプレイだけでなく、再生機器やコンテンツ制作などの費用も考えなければなりません。

運用時には、CMSの費用や電気代・ネット代などのコストがかかります。

ここでは、デジタルサイネージにかかる相場を導入費用と運用費用に分けて紹介します。

 

デジタルサイネージ導入費用と相場

デジタルサイネージの導入では、以下の費用がかかります。
 
・ディスプレイ・再生機器
・STB(セット・トップ・ボックス)
・コンテンツ制作の費用
 
ディスプレイにはさまざまな種類があり、価格には幅があります。再生機器は、スタンドアローン型のデジタルサイネージに必要です。ネットワーク配信型のデジタルサイネージには、STBを用意しなければなりません。
 
それぞれの相場を見ていきましょう。


導入費用1.  ディスプレイ・再生機器の費用相場

デジタルサイネージの導入には、商品やサービスのコンテンツを表示するディスプレイが欠かせません。設置する場所により「屋内用」と「屋外用」に分けられ、屋内用は10万円〜20万円ほど、屋外用は20万円~40万円程度が相場です。屋外用は防塵、防水設計になっており、屋内用より高めの傾向があります。また、それぞれ画面サイズや画面の輝度などで価格が変わります。

デジタルサイネージの設置場所によっては、設置工事の費用が必要です。店内であれば、壁掛けか天井から吊り下げるかにより工事の費用は変わります。業者によっても価格は変動し、工事費用の目安としては2万~15万円程度です。

スタンドアローン型のデジタルサイネージには再生機器も必要になります。ディスプレイに表示するコンテンツのデータを記録・管理するものです。静止画を表示するのに必要なUSBメモリであれば3,000円程度です。時間帯ごとにコンテンツを変更する場合は「スティックPC」が必要になり、2万円程度で購入できます。


導入費用2. セットトップボックス(STB)の費用相場

セットトップボックス(STB)とは、ディスプレイ上に動画・画像を再生するために必要な機器です。ネットワーク型のデジタルサイネージを利用する際に必要です。

事前に決めたスケジュールに合わせてコンテンツを再生するなど、さまざまななコンテンツの配信管理ができます。導入費用の相場は1万円〜20万円程度で、性能により幅があります。


導入費用3. コンテンツ制作の費用相場

コンテンツ制作費用は、コンテンツが静止画やテキストだけなのか、それとも動画にするのかで変わります。また、求めるクオリティでも変わってくるでしょう。静止画とテキストのみであれば費用は2万〜3万円が相場です。2〜3分程度の動画であれば、10万円以上になるでしょう。

クラウド型コンテンツ配信システムサービス「PICLES(ピクルス)」であれば、直感的に使える管理画面で簡単にサイネージの管理ができます。自然災害情報や緊急情報、鉄道の運行情報などのコンテンツをデジタルサイネージへ配信するサービスを提供しています。デジタルサイネージのコンテンツ配信システムを決める際は、ぜひご検討ください。

デジタルサイネージの運用費用と相場

デジタルサイネージは導入後もコストがかかります。まず、デジタルサイネージで表示するコンテンツをコントロールするCMSの費用が必要です。また、電気代がかかるほか、ネットワーク型の場合はネット代もかかります。保守やサポートの費用も検討しておきましょう。

ここでは、デジタルサイネージの運用費用と相場を解説します。

 

導入費用4. CMSの費用相場

CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)とは、コンテンツを一元的に保存・管理して運用するシステムのことです。

CMSを使うことで、複数のSTBにコンテンツを登録して再生できます。表示するコンテンツをコントロールできるだけでなく、複数台のデジタルサイネージを同時にコントロールできるのが便利です。CMSを利用する場合、利用料金は、毎月2,000円〜1万円程度になります。

導入費用5. 電気代・ネット代の費用相場

デジタルサイネージの運用では、電気代がかかります。画面サイズや輝度などによって消費電力は異なり、50インチのデジタルサイネージであれば、1日8時間使用した場合の電気代は1,000円〜2,000円程度です。

また、ネットワーク配信型を設置する場合は、ネット代として月額4,000円〜8,000円ほどかかります。

導入費用6. 保守・サポート費用

デジタルサイネージを運用していくには、専門業者と保守・サポートの契約を結んでおけば安心です。定期的な保守点検とともに、デジタルサイネージが不具合や故障を起こしたときのメンテナンス・修理を行ってくれます。料金は月額3,000〜5,000円程度が相場です。

業者によってサービス内容や料金は異なるため、よく確認してから契約しましょう。

 

費用対効果を高めるためのポイント

デジタルサイネージは導入・運用にコストがかかります。費用ばかりかかってあまり効果が得られないということのないよう、費用対効果を高めるための対策が必要です。

初めて利用する際は専門業者から適切なアドバイスをもらう、コンテンツやデザインにこだわるなどのポイントを押さえましょう。

デジタルサイネージの費用対効果を高めるためのポイントを紹介します。

 

専門業者からアドバイスをもらう

費用対効果を高めるといっても、コストを抑えることばかり考えてはデジタルサイネージを設置する意味がありません。デジタルサイネージの主な目的は集客やマーケティングであり、そのために必要なことを専門業者からアドバイスしてもらうことをおすすめします。

デジタルサイネージのサービスを提供して実績のある業者を選び、導入の目的を伝えて適した企画を提案してもらいましょう。

 

コンテンツやデザインの質にこだわる

デジタルサイネージはコンテンツやデザインの質が重要です。目的が十分に伝わるコンテンツでなければ、期待する効果は上げられないでしょう。近年は多くの場所でデジタルサイネージが活用されており、効果を発揮するには他社と差別化することも大切です。

コンテンツやデザインは、見た人が思わず足を止めてしまうようなインパクトを出せるよう心がけましょう。

コンテンツやデザインは専門性が高いため、十分な実績のある制作会社に依頼するのがおすすめです。

 

最適な再生用機器を選ぶ

デジタルサイネージは配信方法に合わせ、最適な再生機器を選ぶことが大切です。コンテンツを保存したUSBメモリやSDカードをディスプレイに接続する方法であれば、コストを抑えることができます。一種類の静止画や動画を再生する場合、これだけでも十分です。

また、デジタルサイネージの台数が多い場合やコンテンツの更新頻度が高いケースでは、CMSを利用した方がサイネージ運用に負担がかかりません。

 

購入とレンタル、最適な方を選ぶ

デジタルサイネージは購入だけでなく、業者からレンタルすることも可能です。利用目的や期間から、最適な方を選びましょう。

購入する場合は初期費用がかかるものの自社の資産になります。レンタルの場合、短期間であれば低コストで済みますが、長期間にわたる場合は購入するよりも割高になるのがデメリットです。

店舗などに常設する場合は購入の方が費用対効果が高いでしょう。一方、展示会やイベントなど短期間のみの利用はレンタルの方がコストを抑えられます。

デジタルサイネージの購入・レンタルについては、以下の記事も参考にしてください。

参考記事:デジタルサイネージ:購入とレンタルどっちがお得か?

 

業種別|ビーティスのデジタルサイネージの活用事例

ビーティスでは自然災害情報や緊急情報、鉄道の運行情報などのコンテンツをデジタルサイネージへ配信するクラウド型コンテンツ配信システムサービス「PICLES(ピクルス)」を提供しています。コンテンツはカテゴリと地域で絞り込んで受信したり、多言語対応機能で日本語の読めない方にも情報をお届けしたり、幅広い活用が可能です。

ここでは、ビーティスのデジタルサイネージを活用した3つのシーンについて紹介します。

建設現場での活用事例

ビーティスの提供するサービスのひとつが、建設現場のICT化のために開発されたCMS「ゲンバルジャー」です。建設現場に設置し、現場で働く方向けにさまざまなコンテンツを提供します。

朝礼のための情報表示や近隣住民に向けた情報提供など、必要な情報をいつでも簡単に配信できるのが特徴です。現場で働く従業員向けには、図面を表示してその日の作業の確認ができます。ほかにもヒヤリハットの周知や、天気予報・WBGTなどの配信ができるのも便利です。

近隣住民へはその週の作業工程表や建設企業の取り組み、近隣住民へのお願い(ご迷惑をおかけしています)といった配信ができます。


レジャー施設での活用事例

ビーティスの提供するクラウドサービスは、ホテルやレジャー施設でも活用されています。ホテルのフロントやレストランにディスプレイを設置したり、レジャー施設(スキー場)のリフト券売場にサイネージを導入したりするなど、各場所に応じて適切な情報を表示しています。

リフト券売場ではリアルタイムにリフト運行状況をサイネージで表示することで、リフトの運行状況についての問い合わせを減らすことができました。その結果、販売業務負担を20%削減しています。

参考事例:株式会社アビラ(斑尾高原スキー場、斑尾高原ホテル)様
     

催事場での活用事例

催事場の集客アップと業務効率の向上につながった活用事例もあります。フード開発を中心とした企画やイベントプロデュースを手がけている東京の催事場では、これまでのアナログ看板からデジタルサイネージに変えることでイベント告知を効率化することに成功しました。

催事場の集客率が2倍になり、販促物制作の業務効率化と作業スピードアップにも効果を発揮したということです。

参考事例:株式会社八芳園様

各種デジタルサイネージの費用とメリットデメリット


デジタルサイネージはスタンドアロン型とネットワーク型がありますが、それぞれ費用やメリットは異なります。ネットワーク接続の必要がないスタンドアロン型は導入が簡単で、コストも抑えられます。

ネットワーク型は手間やコストがかかるものの、コンテンツ内容を柔軟かつ簡単に変更できるなどのメリットがあります。

それぞれの費用相場やメリット・デメリットについて見ていきましょう。

1. スタンドアロン型の費用とメリットデメリット

スタンドアロン型に必要な費用は、主にディスプレイとコンテンツ再生機器などです。ディスプレイは屋内用や屋外用などで差がありますが、10万〜40万円程度とネットワーク型よりも安くなります。再生機器はUSBメモリであれば数千程度、STBは2万円〜25万円ほどです。

スタンドアロン型はネットワーク接続のための機能や装置が必要ないため手間がかからず、ネットワークの利用や活用について考慮する必要もありません。

費用もネットワーク型に比べて安く、手間とコストを抑えたい場合に向いています。また、スタンドアロン型はネットワークから切り離されているため、ウイルスやハッキングなどセキュリティ上の問題について心配する必要がないのがメリットです。

ただし、コンテンツの更新やOS・ファームウェアなどのアップデートなどの際、ネットワークにつながっていないスタンドアロン型は現地まで実際に出向いて行わなければなりません。



2. ネットワーク型の費用とメリットデメリット

ネットワーク型のディスプレイはスタンドアロン型よりも高めで、相場は20万円〜40万円程度です。高性能のものでは100万円以上するものもあります。そのほか、STBやCMS、ネット代などの費用も必要です。

ネットワーク型は遠隔からコンテンツの配信ができ、更新もタイムリーにできるのがメリットです。SNS連携やHPの表示もできます。複数のデジタルサイネージへ配信するコンテンツを本部で一元管理でき、機器の稼働状況も遠隔から監視できます。

また、スケジュール機能がついているCMSを利用すれば、時間帯や曜日などによってコンテンツの出しわけができるのもメリットです。

ネットワーク型のデメリットは、導入・管理にコストがかる点と、セキュリティ対策が必要なことです。ウイルス感染や情報漏洩などには十分注意しなければなりません。

 

まとめ

 

デジタルサイネージはスタンドアロン型とネットワーク型があり、費用相場はどちらを選ぶかで異なります。ネットワークにつながらないスタンドアロン型はコストが抑えられ、導入の手間もありません。ネットワーク型はコンテンツの管理や更新が容易で、タイムリーな情報発信ができます。導入目的を明確にし、費用対効果も考えながら適したタイプを選ぶとよいでしょう。

最後にデジタルサイネージの費用対効果についてまとめた資料をご用意いたしました。また費用対効果を上げるポイントもご紹介しておりますので、是非ダウンロードしてお役立てください。

費用対効果

資料ダウンロードはこちら

 

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Topics: デジタルサイネージ

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